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GHQは日本人の戦争観を変えたか~「ウォー・ギルト」をめぐる攻防~ (光文社新書)作者:賀茂 道子光文社Amazon GHQも思いつきや権力闘争があるなかで統治を行っていたというのがよくわかる。一部の人には未だに効いているけど、そのおかげでアメリカがよけい…
市民政府論 (光文社古典新訳文庫)作者:ロック光文社Amazon 言わずとしれた、歴史を変えた本。政治学士様としては一応読んでおかないとなと思っていまさらながら読んでみた。新訳で読みやすい。 最初からとにかくやつらの信仰心の篤さ、神の絶対性がガンガン…
教養としての上級語彙: 知的人生のための500語 (新潮選書)作者:宮崎 哲弥新潮社Amazon こういう本を読むのってけっこう恥ずかしいものがあるけど、たまにはいいかなと。 だいたいは知っているので、漏れを確認するにはちょうどいいのかも。
うらやましい孤独死作者:森田 洋之三五館シンシャAmazon 相変わらずの森田節。COVID-19の対応を見ていても、日本医師会はいまだに強烈な政治力を持っていて、御霊信仰も利用しながら、開業医の利益になるようにいろんな制度が作られているんだなと感じる。高…
人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」 (中公新書)作者:篠田謙一中央公論新社Amazon いやあ、おもしろかった。長い間の「ああでもな、こうでもない」が一気にちゃぶ台返しになって、想像もつかなかった真実が見えてくるのとか、研究して…
第三次世界大戦はもう始まっている (文春新書)作者:エマニュエル・トッド文藝春秋Amazon ロシアのウクライナ進行の前後のインタビューをまとめたもの。 「ウクライナのNATO接近は、ロシアから見ればキューバ危機みたいなもの」「戦争の主体はアメリカとイギ…
嘉吉の乱 ――室町幕府を変えた将軍暗殺 (ちくま新書 1683)作者:渡邊 大門筑摩書房Amazon 南朝方が何度も挙兵されたり、うちわがなんども反乱する観応の擾乱とかこの嘉吉の乱とか、室町幕府のうだうだはなかなかおもしろい。それでも幕府としては存続するとい…
日本中世の民衆世界: 西京神人の千年 (岩波新書 新赤版 1942)作者:三枝 暁子岩波書店Amazon 先日取り壊された川井家にはこんな伝統があったのか。 麹の製造販売していて武装もしていた人たちだけど、課税される立場ということは民衆でもええのかな。 つくづ…
性(セックス)と宗教 (講談社現代新書)作者:島田裕巳講談社Amazon 毎回その時のトピックスに合わせてさっと新書を書き上げる島田さんは大したもんだと思う。 イスラムは性に開放的というのを知っただけでも読んだ価値があった。
敗者の古代史 「反逆者」から読みなおす (角川新書)作者:森 浩一KADOKAWAAmazon 学者にしてはエッセイっぽいなあと思っていたら歴史読本の連載を集めたものだった。 古事記/日本書紀に何度か東征が出てきて、そのたびに王権交代が起こっているという指摘が興…
破綻からの奇蹟 〜いま夕張市民から学ぶこと〜 (これからの日本の医療・介護の話をしようシリーズ1)作者:森田 洋之南日本ヘルスリサーチラボAmazon twitterの私のタイムラインに度々現れるようになった森田先生の本を読んでみた。これから高齢期に向かってい…
政治学者、PTA会長になる作者:岡田 憲治毎日新聞出版Amazon 昨今のコロナ対策を見ても、学校というのは変更することがとてつもなく苦手だというのがわかるけど、そのなかで奮闘した政治学者の方のお話。政治学というより経営学的な逸話が多い。 小学校の校長…
過剰可視化社会 「見えすぎる」時代をどう生きるか (PHP新書)作者:與那覇 潤PHP研究所Amazon ネットでいろいろんな人が一見つながっているような、でも殴り合っているような居心地の悪い状況を「過剰可視化」というキーワードで語っている、のかな。
コロナワクチン 失敗の本質 (宝島社新書)作者:宮沢孝幸,鳥集徹宝島社Amazon 普段から宮沢先生のツイートで断片的に聞いていることが体系的に述べられていて、理解が深まる。「コロナウイルスは同じ型に何度でも感染する」ということは聞いていたけど、どのよ…
イスラムがヨーロッパ世界を創造した~歴史に探る「共存の道」~ (光文社新書)作者:宮田 律光文社Amazon 近代ヨーロッパへのイスラム社会の影響をひたすら紹介している本。それだけで1冊の本ができてしまうということ。イスラムへの理解が進むネタもあちこち…
ウイルス学者の責任 (PHP新書)作者:宮沢 孝幸PHP研究所Amazon 宮沢先生の2冊めの一般向け書。 テレビで宮沢先生がウイルスの量の問題をゆうてはって「いや、1つでも入ったら感染やから量関係ないんちゃうの」と思っていたけど、ウイルスが何度も攻撃し続けて…
フランス現代史 (岩波新書)作者:小田中 直樹岩波書店Amazon 大部分はリアルタイムで経験していて、それなりに興味を持ってウォッチしていたはずなのに、知らなかったこと、逆に理解していたことがけっこうあった。 全体としては「フランス、振れ幅大きすぎや…
森林で日本は蘇る―林業の瓦解を食い止めよ―(新潮新書)作者:白井裕子新潮社Amazon タイトルとは裏腹に、森林は今後も放置されるだろうし、森林資源が有効に使われないだろうという絶望感に苛まれる内容。利用するためのハードルが高すぎるんよね。
世界システム論講義 ──ヨーロッパと近代世界 (ちくま学芸文庫)作者:川北稔筑摩書房Amazon ひとことでまとめると「イギリスの紅茶は帝国主義の賜物」ってことか(雑)。そこからいろいろと発想も広がっていくな。
観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い (中公新書)作者:亀田俊和中央公論新社Amazon いいね、このうだうだ感。なんのために戦っているのかがもはやわからんという。大河ドラマには絶対ならなそうなやつ。そういうものこそ歴史。
人新世の「資本論」 (集英社新書)作者:斎藤幸平集英社Amazon 話題になった本だけど、「ぼくの大好きなマルクスは現代に通じないはずがない」という信念のもとで信仰心を告白しているような印象を受けた。
京大 おどろきのウイルス学講義 (PHP新書)作者:宮沢 孝幸PHP研究所Amazon テレビで正論を吐いて叩かれまくっている宮沢先生の渾身の入門書。 ウイルス進化仮説などある程度のウイルスの知識は持っていているので「驚きの」というほどではなかったけど、RNAウ…
土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~ (光文社新書)作者:藤井 一至光文社Amazon われわれは、地球上のごく一部の土しか知らないんだなあということを知った。 なんか「バッタを倒しにアフリカへ」と共通するものがある。研究者特有(多分)の、対象…
必ず知っておきたい「中古住宅+リノベーション」を賢くお得に買う方法作者:美馬功之介同文舘出版Amazon これも具体的な話が多いけど、分量が多い分事例も充実している。「なんとなく」気分を排するのにちょうどよさそう。
中古マンション・フルリノベーションで新築価格のなんと「半額(50%)~」の総費用で「新築以上!」の価値を実現する方法!第2版(内容さらにバリューアップの改訂版)作者:松岡 祐作Amazon 著者本人も認めている通り、タイトルはおおげさなんだけど、実際に取…
100%ムックシリーズ 日本一わかりやすい 中古住宅の選び方がわかる本 2021-22 (100%ムックシリーズ)晋遊舎Amazon まあありがちなムック本。現在の状況を把握するのには役に立った。
すべてのマンションは廃墟になる (イースト新書)作者:榊淳司イースト・プレスAmazon 人の経験で大事なのは失敗例、ということでネガティブな本を買ってみた。少なくとも一般的な問題点は理解できたと思う。 私の立場のように「元気に生きていられるのもあと2…
徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと作者:ちきりんダイヤモンド社Amazon 先日58歳になりまして、会社勤めからリタイヤしたあとのことが日々リアルになっているけど、そのなかで住宅については「年取ると賃貸は借りにくくなる」と…
白人ナショナリズム アメリカを揺るがす「文化的反動」 (中公新書)作者:渡辺靖中央公論新社Amazon どうやら「白人ナショナリズム」と掲げているけど、WASP的なナショナリズムと言ったほうがよさそう。なにしろ同じく白人が多数であるユダヤ人に対しても憎悪…
砂戦争 知られざる資源争奪戦 (角川新書)作者:石 弘之KADOKAWAAmazon 砂の話なのに著者は石さん。政府税制調査会長だった人かと思ったらあれは石弘光さん。調べたら兄弟だった。 現在の物質文明のボトルネックとして石油、水あたりがあるのは承知しているけ…