ほんとうの憲法 ──戦後日本憲法学批判 / 篠田英朗

ほんとうの憲法 ──戦後日本憲法学批判 (ちくま新書)

ほんとうの憲法 ──戦後日本憲法学批判 (ちくま新書)

 今まで「芦田修正?意図は関係なくって最終的な文言がすべてやろ」と思っていたけど、この本を読んで少し(少しだけ)考えが変わった。いや、芦田修正における芦田さんの意図があったとしても、それをもって「自衛はOK」という解釈には無理があると思うのは変わらんけど。
 日本は憲法は柔軟な解釈の英米法風に、民法や刑法は文言重視の大陸法風になっていて、東京大学法学部系の憲法学者は大陸法的に日本国憲法を解釈しているという指摘は興味深かった。