- 作者: 小林よしのり
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/12/10
- メディア: 新書
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最近の小林よしのりさんはデモクラシーの理想と現実をよく理解していると思う。
現状では自衛隊は違憲であり、本来なら、憲法は自衛隊を認めるようにとっくに改正されていなければならなかったのだ。
それを護憲派政治家も憲法学者も改憲しないままで合憲と認めてしまった。
あまりにも矛盾だらけで、どうしてこれが憲法9条の範囲なのか、一切わけがわからない。9条は実質的に形骸化し、矛盾によって生じた負荷は、全て自衛隊に押し付けられることになるだろう。
これは常々私も思っている。
自民党憲法草案で天皇・摂政に憲法遵守義務を課していないことについて
天皇を法的な縛りから外すと、巨大な宗教団体ができあがることになってしまう。天皇を憲法第1条にしなくてもいいとか、単なる共和制にすればいいとか思っている国民もいるかもしれないが、現代では天皇を方の中に納めないと危険なのである。
「天皇を法で縛らないと危険」という考えはあまり考えたことがなかった。確かにこの前に述べられているように君主の権力を縛ることから始まっているが、昭和天皇・今上天皇の人柄(?)の前に日本人は油断しているのかもしれない。いつの日か、天皇を利用してなにかを企むやつら、その企みに毅然とした態度を取れない天皇が出てくる可能性がないわけではない。
政治と軍事を司るものが市民であり、いざとなったら戦うという人間だけが、政治のことを語る資格がある。古代の都市国家の時代、民主主義の発祥の地から、これが基本なのだ。
日本で「市民」といえば軍事とは関係ない、平和的なイメージがあるが、本来の意味は国防を担う「国民」である。
このあたりは徴兵制を提唱する三浦麗華が一部の人から蛇蝎のごとく嫌われ罵られるところだけど、最近は日本の平和主義者の中にもシバキ隊みたいな連中が出てきて、少し変わってきたような気もする。いや、シバキ隊は反レイシズムだけど平和主義じゃないのかな?どっちでもええけど。