永久歯を半分抜く

 ちょっと前からの話だけど。

 2017年のこと、左下奥歯の歯茎が腫れて、噛むのが痛くなった。で、桂駅前の行きつけの歯医者で診てもらった。けっこう長く行っている歯医者で、「ああ、例のところが腫れてきたな」という感じで、改めてX線写真を撮ることもなく治療開始。
 かぶせたものを取って、根本を掘って針みたいなもので奥をほじっては様子を見るということを繰り返し。なんやかやで10か月に達し、しかも以前のX線写真を見ておかしいなあと言っている。見切りをつける。

 職場の近くの歯科医をネット検索。評判の悪くないところに目星をつけて診てもらう。X線写真では歯根の奥ではなく歯根の股の部分で菌が繁殖して、顎の骨を溶かしているとか。医療ミスやん。
 ここでは歯茎の外側から切開して、中をほじほじしてもらう。その後、腫れはゼロにならないもののだいぶ落ち着いてきた。

 それから2年ほどしてきて、また腫れが少しずつ強まってきた。同じ歯医者に行けばいいんだが、現在在宅勤務メインで、週1回出勤する水曜日はその歯医者がお休み。
 そこで近所の歯医者を検索、口腔外科的なものも得意としそうな歯科医を選んで予約。

 経緯を話して、X線写真を取って、見立ては「歯を2つに切って後ろ半分だけを抜いて、歯茎を洗浄し、歯茎が戻ってから前後の歯とブリッジを掛けて固定するということ。
 で、実際に被せものを外したところ、意外と後ろ半分がしっかりしてそうということで再度X線写真を撮ってみるが、割れているということで断念、結局最初の見立て通りに後ろ半分を抜くことに。今ここ。

 今どきの歯医者の診察台は照明が平面ガラスに埋め込まれていて、治療を受けながら口の中が見えるようになっているのに感心したが、治療中の様子が見えるのも良し悪しで、特に今回みたいに血が流れるのはどうも…。こういうことができるのも鏡に埋め込んでも光量や排熱に問題ない白色LEDが発達したからやろうな。
 ちなみに2つ診察台があって、もう一方は昔ながらの凹面鏡タイプだった。