全国マン・チン分布考 / 松本修

 やはりこれも蝸牛考の世界だったと。子供のものを指していたものが大人にも使われるという考察も興味深い。
 私が小学校時代を過ごした大分県USA市も中学高校時代を過ごした大分市もこの図の青丸塗りつぶしだったわけだけど、同心円の外側の例外。この瀬戸内海西部は「よる」「ちょる」を使い分け、断定の助動詞が「じゃ」のエリア。文法的分布と女陰部呼称の分布が一致しているわけやな。他にも「ネキ」「まる」とかの関西弁も使われていたし、かつて海上交通の影響で上方と言語的に近かったのかも。