伊勢と出雲 / 岡谷公二

伊勢と出雲: 韓神(からかみ)と鉄 (平凡社新書)

伊勢と出雲: 韓神(からかみ)と鉄 (平凡社新書)

 読み始めて「あれ、専門家の書いた本じゃないのか」とちょっとがっかりしたけど、意外におもしろかった。員弁と猪名川と伊那が製鉄技術をもつ人たちでつながっているというのが一番印象に残っている。

 で、読了してしばらくしてこんなニュースが。

mainichi.jp

滋賀県彦根市教委は17日、市内の「稲部(いなべ)遺跡」(同市稲部、彦富両町)で弥生時代終末から古墳時代初め(3世紀前半)の鉄器工房群の遺構が見つかったと発表した。同時代では他にない規模という。大規模な建物の跡も確認された。

 おお、イナベという地名で製鉄遺跡。筆者の次著(あるのか?)ではこのあたりが付け加わるんだろうな。