成長なき時代のナショナリズム / 萱野稔人

 読み始めて「おお、これは名著の予感」と思ったけど、中だれしまくり。この半分くらいの分量でエッセンスを詰め込めばよかったのに。

 ひとことでいうと「ナショナリズムはパイを分け合う人数を増やしたくない感情だ」と言ったところか。ナショナリズムは単なる感情論ではなく、経済的な意識が背景にあるという指摘は汎用性がある。

 ただ、近隣国との関係について述べた部分はなんか違うなあと思った。