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戦国大名の経済学 / 川戸貴史

戦国大名の経済学 (講談社現代新書)作者:川戸貴史講談社Amazon ドラマや小説には出てこないジェニの話がリアル。兵がなんのメリットもなくって命をかけて戦いに来てくれるわけないもんな。貿易が突如重要になってくるあたりもおもしろい。 「守護ってなんや…

ウッドロー・ウィルソン 全世界を不幸にした大悪魔 / 倉山 満

ウッドロー・ウィルソン 全世界を不幸にした大悪魔 (PHP新書)作者:倉山 満PHP研究所Amazon 「ウェストファリア体制」の人の別著作。 いろいろ変な人だというのはわかったが、なんでこの人がアメリカ大統領に選出され、再選されたのはなんでやろうね。デモク…

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー / ブレイディみかこ

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー作者:ブレイディみかこ発売日: 2019/06/21メディア: Kindle版 どこまでノンフィクションで、どれだけフィクションが混じっているか知らんけど、欧米のリアルはこんな感じなんだろうなと思う。

独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 / 大木 毅

独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書)作者:大木 毅発売日: 2019/12/26メディア: Kindle版 ヨーロッパの第二次大戦については知らないことが多いなと思っていたので、手始めに読んでみた。 ドイツがソ連に戦争を仕掛けたことによって共産党がナショナリズムを利…

イスラム2.0 / 飯山陽

イスラム2.0: SNSが変えた1400年の宗教観 (河出新書) 作者:飯山陽 発売日: 2019/11/23 メディア: 新書 ネット上でもよく寄稿しているし、たまにtwitterのタイムラインに流れてくる飯山さんだけど、つい最近まで男性と思っていた。あと頼山陽っぽい。 イスラ…

経済学はどのように世界を歪めたのか / 森田長太郎

経済学はどのように世界を歪めたのか 経済ポピュリズムの時代 作者:森田 長太郎 発売日: 2019/09/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) 読書の主な機会は通勤で、それが在宅勤務で大幅に減ったこともあつて、読了までにずいぶん時間がかかった。 もっとポリ…

怪しい戦国史 / 本郷和人

怪しい戦国史作者:本郷和人発売日: 2019/08/09メディア: Kindle版 いくらなんでも最近本出し過ぎちゃう?と思う本郷先生。この本はなんかぶつ切り感があると思っていたら雑誌の連載をまとめたものだった。連載を持っているからこそ本がたくさん出せるってこ…

全国マン・チン分布考 / 松本修

全国マン・チン分布考(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)作者:松本修発売日: 2019/02/01メディア: Kindle版 やはりこれも蝸牛考の世界だったと。子供のものを指していたものが大人にも使われるという考察も興味深い。 私が小学校時代を…

国家と教養 / 藤原正彦

国家と教養 (新潮新書)作者:藤原 正彦発売日: 2018/12/14メディア: 新書 表面的に読むとニッポンすごい本、陰謀論本的に取られなくもないけど、自分で考え判断することの大事さを訴えている。 ところどころ出てくるモテ自慢は寛容の心で読み飛ばしたいところ…

「糖質過剰」症候群~あらゆる病に共通する原因~ / 清水 泰行

「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因 (光文社新書)作者:清水 泰行発売日: 2019/05/21メディア: 新書 糖質過剰の問題を知り、減らすことの効用を実感するようになって7年がたつので、それなりにいろいろ知っているつもりだったが、それでも新しい驚…

人間の性はなぜ奇妙に進化したのか / ジャレド ダイアモンド

人間の性はなぜ奇妙に進化したのか作者:ジャレド ダイアモンド発売日: 2013/07/12メディア: Kindle版 まあタイトル通りの内容なんだけど、人間の特徴の一部を持っている動物ならけっこういるというのはおもしろかった。

〈出雲〉という思想 近代日本の抹殺された神々 / 原武史

〈出雲〉という思想 近代日本の抹殺された神々 (講談社学術文庫)作者:原武史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/10/23メディア: Kindle版 出雲王権論かと思って読み始めたら、復古神道が国家神道に変わっていく過程のいろいろが考察されていて、想定外のお…

結婚不要社会 / 山田昌弘

結婚不要社会 (朝日新書)作者:山田 昌弘出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2019/05/14メディア: 新書 「欧米では結婚と経済は分離している」「欧米では結婚圧力はないが、パートナー圧力がある」とか、なかなか興味深かった。 日本は恋愛とか結婚を産業…

年金だけでも暮らせます / 荻原博子

年金だけでも暮らせます 決定版・老後資産の守り方 (PHP新書)作者: 荻原博子出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2019/01/16メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 「投資なんか、おやめなさい」と思想は同じだし、内容も重複する。 ただ「年金だけで…

投資なんか、おやめなさい / 荻原博子

投資なんか、おやめなさい(新潮新書)作者: 荻原博子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/09/22メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 最近の「投資しなければ」みたいな雰囲気に疑問を持っていたので読んでみた。いちいちごもっともすぎる。 みず…

脱属国論 / 田原 総一朗 井上 達夫 伊勢﨑 賢治

脱属国論 (毎日新聞出版)作者: 田原総一朗,井上達夫,伊勢?賢治出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2019/05/29メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 田原さんの進行力、さすがだなあと感心する。 伊勢崎さんの指摘する軍事関連の法律がない問題、深…

憲法問答 / 橋下徹 木村草太

憲法問答作者: 橋下徹,木村草太出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2018/10/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 明らかに橋下さん優位で対談が進んでいる。木村さんも普段テレビで言っていることと違うことを言っている。

政治を選ぶ力 / 橋下徹、三浦瑠麗

政治を選ぶ力 (文春新書)作者: 橋下徹,三浦瑠麗出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2019/06/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 猪瀬直樹との対談は全く噛み合っていなかったけど、これはそこそこいけてる。 ただべたべたの実務的な話になると橋…

天皇は今でも仏教徒である / 島田裕巳

天皇は今でも仏教徒である (サンガ新書)作者: 島田裕巳出版社/メーカー: サンガ発売日: 2018/03/08メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 明治維新までは天皇家は仏教徒だった(というか神仏混淆だった)のは常識の範囲だけど、明治以降も皇室、特に皇…

仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか / 鵜飼秀徳

仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか (文春新書)作者: 鵜飼 秀徳出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2018/12/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る タイトルの「なぜ?」に関しての答えは「保身のため」という結論。連綿と続く仏教施設が個…

戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道 / 筒井清忠

戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道 (中公新書)作者: 筒井清忠出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2019/01/11メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 「軍部の言論統制で日本は戦争に突入した」っていうのが作り話だというのは知っていた。日…

トラクターの世界史 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち / 藤原辰史

トラクターの世界史 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち (中公新書)作者: 藤原辰史出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2019/01/11メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 前から読みたいと思っていたのがやっとでkindle化。まいどの中公新書。 トラ…

プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで / 深井智朗

プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで (中公新書)作者: 深井智朗出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/03/21メディア: 新書この商品を含むブログ (12件) を見る ルターの宗教改革って当時のラディカルかと思っていたんだが、意外と穏健派…

戦国日本と大航海時代 / 平川新

戦国日本と大航海時代 - 秀吉・家康・政宗の外交戦略 (中公新書 2481) 作者: 平川新 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2018/04/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (5件) を見る 高校の同級生が書いたアジアの中の戦国大名みたいな話かと思ったら…

京都、パリ / 鹿島茂、井上章一

京都、パリ――この美しくもイケズな街作者: 鹿島茂,井上章一出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2018/10/17メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る この2人の対談がおもしろくないはずがない。そのうえ対談なので井上さんのキテレツな読点打ちに…

天皇と儒教思想 / 小島毅

天皇と儒教思想?伝統はいかに創られたのか?? (光文社新書)作者: 小島毅出版社/メーカー: 光文社発売日: 2018/05/25メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る お田植えは昭和天皇が最初だったとか、お彼岸の墓参は儒教の行事だとか、節句を太陽暦で祝う…

西洋の自死 / ダグラス・マレー

西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム作者: ダグラス・マレー出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2018/12/14メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る ドイツは戦後戦闘的民主主義と言われる「他人の自由を侵害する自由は許さない」という…

海賊の日本史 / 山内譲

海賊の日本史 (講談社現代新書)作者: 山内譲出版社/メーカー: 講談社発売日: 2018/06/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 港町に遊郭があるのを見てもわかるように、かなり近い時代まで日本では海上交通が重要な輸送手段だったんだが、今となっ…

神社崩壊 / 島田裕巳

神社崩壊(新潮新書)作者: 島田裕巳出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/08/24メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 富岡八幡宮事件だとか宇佐神宮の騒動だとか神社本庁の実態だとか、期待通りの内容だった。

鉄道が変えた社寺参詣 / 平山昇

鉄道が変えた社寺参詣 (交通新聞社新書)作者: 平山昇出版社/メーカー: 交通新聞社発売日: 2015/12/07メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 有名社寺への初詣は鉄道会社のプロモーションで始まったってのは知っていたし、かつては参拝のための鉄道が…